こんにちは。
京王堀之内駅近くでアロマセラピー講座をしているaroma&heartの野田です。
「暖冬」と言われている今年の冬。
朝夕の冷え込みはあるものの、日中は穏やかな晴れの日が多く、例年よりも早く「花粉シーズン」が到来する様です。(花粉症の方は早めの対策を心がけてくださいね。)
6回目となる「生活に役立つアロマセラピー」は、八王子由木「堀之内」エリアにある東京薬科大学「薬用植物園」についてのレポです。
アロマ精油の原料となる植物をはじめ、生薬になる植物など、冬の時期に見られる植物をご紹介いたします。
《 目 次 》
創立144年の「東京薬科大学」
東京都にある3つの私立薬科大学の1つの「東京薬科大学」は、今年創立144年を迎えます。
「京王堀之内駅」から「平山城址公園駅」行きのバスで約10分で到着です。
コロナ以降、セキュリティーも兼ねて入校する際には手続きが必要です。
渡されたタブレットに「訪問先=薬用植物園」と「名前」「連絡先」を入力するだけですので、簡単です。
薬用植物園は無料で見学ができるので、入場料は不要です。
手続きが終わったら「入校証」をいただきます。
校内に入り正面の緩やかな坂道を登っていきます。
左手に見える池を越すと、薬用植物園の看板が見えて来ました。
東京都で最も広い「薬用植物園」
薬用植物園の入口に着きました。
記名台の中に学外者用の受付名簿があるので、名前を記入します。
植物園全体このようになっています。
本植物園は面積が41,000㎡あり、東京都で最も広い薬用植物園です。
ここで、見られる野生植物は約500種、栽培している植物は約1,500種です。
本植物園は薬用植物に関する教育と研究を目的として設置していますが、現在では一般の方々への公開も大切な役割になっています。
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冬の時期だったため、葉がついているものは限られておりましたが、印象的だった5つの植物をご紹介いたします。
■ニッケイ(クスノキ科)
京都の銘菓八ッ橋やのど飴などに利用されるあの「ニッキ」です。
樹皮をクルクルと巻いたシナモン(桂皮)と同じ種族かつ良く似ているため間違えられやすいのですが、ニッケイは根が利用されます。
■月桂樹・ゲッケイジュ(クスノキ科)
カレーや煮込み料理などの臭み消しとして利用される「ローレル」
アロマの精油では、頭をスッキリさせ集中力を高め健忘症にも効果的とされています。
■ローズマリー(シソ科)
ハーブの中でも1年中緑色の葉を見せてくれる常緑低木です。
葉を触ると、スーッとスッキリする良い香りがします。
生命力・繁殖力が強い植物です。
料理では肉の臭み消しをはじめ、香草ハーブとしても重宝されます。
アロマの精油では、感染予防をはじめ全身の血流量を増加させる作用があるため、冷え性・肩こり・筋肉痛・集中力や記憶力を高める効果があると知られています。
■カレープラント(キク科)
乾いた土地に自生するハーブです。
葉を触るとカレーのような匂いがすることからカレープラントと呼ばれ、スープやシチューの香りづけに利用されています。
アロマの精油では「ヘリクリサム」という名前で知られており、太陽神経叢(たいようしんけいそう)をリラックスさせ過剰なストレスや努力からの緊張を緩和、体の血液や気の流れをスムーズにしてくれます。
■セイヨウネズ(ヒノキ科)
荒れ地や山の斜面で育つ植物で、薬草園でも小高い斜面に自生しており、葉が棘のように固くチクチクしている植物でした。
紫色になる球果はお酒のジンの香り付けとして有名です。
アロマの精油では「ジュニパー」と言われ、ネガティブな感情やわだかまりを押し流し、心を浄化させてくれる作用があります。
体を温め刺激し、冷えと湿気を取り除くと言われ、冷えで悪化する腰痛や関節炎・膀胱炎・リウマチ痛などに効果的です。
冬でも温かい「展示温室」
温かい温室の中に入ってきました。
外で冷え切った体にじわじわと温かさがめぐってきます。
ここでは印象的だった3つの植物を紹介します。
■カカオ(アオイ科)
チョコレートの原料になるカカオです。
木の幹から直接「花」が咲き、「実」が成っているところが衝撃的でした!
多くの花が咲くようですが、受粉して実になれるのは病気や虫などから無事回避できた数個のみだそうです。
花が咲いた後、結実してから6ヵ月後に完熟します。
■チャボイランイラン(バンレイシ科)
アロマの精油では「イランイラン」の名で知られています。
写真右側上部にある緑色のひらひらした花が後に黄色に変化し精油が抽出されます。
私は初めてこの花を見れて、ちょっと感激でした✨
甘い香りがする花は、エキゾチックなリラックス感と、官能的な雰囲気、喜びをもたらすと言われています。
インドネシアでは古くから、新婚初夜のベッドに敷かれている花で有名です。
■ベルガモット(ミカン科)
ライムのように青く表面がでこぼこした果実は食用ではなく、香料として使用されます。
皮を圧搾して取れる精油は、アールグレイ紅茶の香りづけに使われる香料としても有名です。
精油の作用として、心の中に溜め込んでしまっているイライラや、欲求不満による情緒不安定さに、自発性と楽観性をあたえ、エネルギーの流れをスムーズにしてくれます。
鬱症状にもとても有効な精油の一つです。
感染症予防や花粉症対策に有効な「ユーカリ」精油の蒸留会
薬用植物園を見学した後、アロマ仲間の家に自生しているユーカリの葉を取り、精油の蒸留会を行いました。
樹齢10年になるユーカリの木は高さが20mにもなり、手入れのために伐採が必要でした。
今回はその枝葉を使用しました。
ユーカリの葉の裏面を電気にあてて透かして見ると、精油の入っている「油包」(写真右側の白く光る点)が確認できます。
ユーカリは「水蒸気蒸留法」という方法で精油を抽出します。
蒸留器具に葉を詰めて、下から熱い蒸気で葉を熱します。
20分ほど経過すると、葉から抽出された精油が右側の装置に移り、水で冷やされて精油とユーカリ水(ハーブ水)に分かれて抽出されます(写真中央)
採れたての精油とユーカリ水はそのスーッとする爽やかな香りの中に、少し角があるようにも感じられました。1週間ほどすると角が取れてマイルドになるそうです。
ユーカリのスーッとする成分1.8シネオールは、呼吸器の症状を改善する働きがあり、鼻水・鼻づまりをはじめ、感染症予防にもつながります。
これからの時期は、マスクスプレーとしても、アロマディフューザーでの芳香浴としても活躍してくれるユーカリ精油です。
おわりに
今回は、冬の「東京薬科大学・薬用植物園」と感染症や花粉症予防に役立つ「ユーカリ」精油の蒸留会の様子をお伝えしました。
皆さんも機会がありましたら、ぜひ生の植物に触れて植物から与えられる癒しの時を持ってみてください。
お知らせ
aroma&heartではこの春、新企画のアロマケア講座をいたします。
aroma&heart
春のアロマケア講座
今や学校教育や企業研修、そして就活にも利用されている人間学「エニアグラム」
エニアグラムとは、人が行動を起こす「動機」の違いによって、9つの性格タイプに分かれる「性格類型論」のことです。
「エニアグラム」×「アロマセラピー」講座
エニアグラムを使ってご自身の性格タイプを診断し、タイプ別に「自分らしさ」と「ストレス時」をサポートしてくれる数種類のアロマオイル(精油)を選び、アロマペンダントを作成します。
最後は、日ごろの疲れやストレスで硬くなりがちな頭皮をほぐすマッサージを行う予定です。
■日時 2024年3月20日(祝)10:00~12:30
■場所 調布市市民プラザ あくろす3階 第2会議室 地図
■定員 15名
■費用 定価5,000円
→ 初回特別価格 3,500円(税込)
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