よかれと思ってかけた言葉でも、被害にあわれた方を傷つける場合があります。以下の言動は避けましょう。
《 目 次 》
被害に遭われた方にやってはいけない4つの言動
その1:事件について無理やり聞きだそうとしない
- 事件の話を、興味本位で聞きだそうとしない
- 犯罪被害者等から話し始めた時は聞き手に徹し、じっくり話を聞く
被害に遭った方からの話は、本人が話したいと思った時にのみ聞くようにしてください。事件の詳細を興味本位で聞き出そうとするのは避けるべきです。被害者が自ら話し始めた場合には、じっくりと耳を傾け、共感的な聞き手に徹しましょう。話を急かしたり、詳細を無理に引き出そうとしたりすることは、被害者の心理的な負担を増大させる可能性があります。
その2:犯罪被害者等の行動を責めない
犯罪被害に遭った方に対して、彼らが自身の行動や選択を後悔している可能性がある中で、”あなたにも原因があるんじゃない?”や”どうして、一人であんなところに行ったの?”といった責任を問うような発言は絶対に避けるべきです。このようなコメントは、被害者が既に抱えているかもしれない罪悪感や恥を増幅させ、回復の過程を妨げることになります。
その3:被害の状況を他の人と比べない
「このぐらいで済んでよかったね」
「もっとつらい想いをしている人もいるよ」
被害の程度がどのようなものであれ、犯罪被害者等は突然の被害でショックを受けています。他の被害者と被害内容を比較されることは、とても辛いことです。
その4:無理に励まさない
平気そうに見える場合でも、犯罪被害者等は様々な問題を抱え、苦しんでいることがあります。
大変な状況の中では、励ましの言葉がかえってつらく感じてしまう場合があります。
回復には時間がかかります。しかし、励ましの言葉がかえってつらく感じたたり、犯罪被害者等が自分の気持ちを素直に出せなくなり、孤立感を抱いたり、問題を一人で抱え込んでしまうことにつながります。
「がんばって」
「亡くなった人の分まで、一生懸命生きなきゃ」
被害者やご家族に対しての3つの心遣い
その1:犯罪被害者等の希望を確認する
犯罪被害者等の気持ちを決めつけないことが大切です。犯罪被害者やご家族の意向を確認した上で、物事を進めましょう。被害者が自ら希望を言いづらい場合もありますので、あなたが手伝えることについて、具体的に提案してみましょう。
「買い物に行くけど、何かついでに買ってくる物ある?」
「子どものお迎え、一緒にいこうか?」
その2:そばに寄り添う
病院や警察で付添いをしたり、特別何かをしなくても、そばに座っているだけでも、支えになります。
その3:相談窓口を教える
犯罪被害者等は、どこに相談してよいかわからないまま、孤立している場合があります。
相談窓口や犯罪被害者等が受けられる支援について伝えることも、犯罪被害者等にとっては大きな助けになります。
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